管理の仕方
耐寒温度マイナス3度で、あまり寒さに強くはないですが、関東を含む太平洋側なら露地栽培できます。ポット苗なので根をくずさず植付けてください。日当たりと水はけが良く北風が当たらない場所を選びましょう。冬季は株元をマルチングして霜よけをし、凍らせないようにしてください。 寒い地域では鉢植えで管理を行い、冬は室内の日のあたる窓辺に置いてください。6~7号程度の鉢に市販の培養土などを用い元肥を施し植え付けます。暖かい地域でも鉢植え可能です。 花は晩春〜秋まで咲きますが、日本の冬の気温では実の成熟が止まってしまうため、晩春に咲いた花からできた実を初冬に収穫するサイクルが一般的です。 初夏以降の花からも実がつきますが、成熟する前に冬となってしまうのと、多く実らせることで、初期の実の成熟や樹勢にも影響が出るので、初夏以降の花からできた実は、早い段階で摘果するとよいでしょう。
水やり
庭植えでは基本的には降雨に任せますが、夏場に10日くらい続けて雨が降らなければ水やりします。鉢植えでは、土の表面がかわいたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水やりします。
肥料
露地栽培の場合は3月頃・7月頃・9月頃に与えます。鉢植えの場合も同じです(肥料の種類によって与え方はかわります)
病気、害虫など
かいよう病が枝葉や果実に発生します。害虫による食害の跡や風で揺れた葉や枝がトゲにあたってできる傷口から感染するので、トゲを切り落としたり強風がふかない場所を選ぶなどして予防します。アゲハの幼虫やアブラムシは見つけしだい、捕殺します。ミカンハモグリガ(エカキムシ)は食害だけでなく、かいよう病の発生原因にもなるので、対応する薬剤を散布して防除しましょう。
植替え、剪定など
3月から4月中旬が剪定作業の適期です。日光に当たると実付きがよくなり果実を大きく成長させるので、日当たりを考えて枝を広げるように剪定し樹形を整えましょう。また風通しが悪いと病害虫が発生しやすくなるので、混みあった枝を剪定し、通気性を保つようにしてくさだい。
収穫
自家結実性があり、苗を植えて1~2年後から開花・結実しはじめます。