管理の仕方
日当たりが良くて水はけがよい肥沃な土壌が適しています。寒さに弱いので、冬場に-3℃以下にならない地域が栽培に適しています。
びわは冬に花が咲き、春頃から果実が大きくなりはじめます。幼果の時期に-3℃以下の低温にあたると落果の原因になりますので注意してください。
一つの花房にたくさんの蕾がつきますが、全部の花を咲かせると樹を弱らせたり果実が小さくなるので摘蕾して減らします。摘蕾は花房が肥大した後に行います。3月下旬~4月上旬ころ、1果房に3果程度になるよう摘果しましょう。
摘果が終わったら病害虫予防のため、新聞紙等を使って袋がけをします。6月頃に袋を破り、できるだけ日光に当てて果実の色を濃くします。果実の色が黄橙に濃く色づいたら収穫しましょう。
植付けは2月~3月中旬頃が適期です。堆肥やピートモスなどを混込んだ土に植えつけます。生育状況によりますが、根詰まり防止や通気性を良くする目的で、通常は2~3年に1回を目安に植替えします。
場所について
庭植えの場所、鉢植えの置き場所ともに日当たりの良い場所を選んでください。
水やり
庭植えでは乾燥が続いたら水やりしますが、基本的には雨に任せます。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり与えてください。
肥料
鉢植えの場合は2月・6月・9月に有機質肥料か速効性化成肥料を与えてください。庭植えの場合は有機質肥料か化成肥料を2月に与えます。
病気・害虫など
特に問題になる病気はありません。虫害防止のため袋掛けしてください。
剪定
剪定はほとんど必要ありませんが、込み合った枝葉を通気性や日あたりを考えながら間引く程度で行います。生育にまかせておくと10m近くになることもあり収穫や管理がしづらくなるので、ある程度の高さで主幹を切り詰めて低い樹形にします。剪定は8月~9月が作業の適期です。
収穫
植付け後、3~5年後から収穫ができます。